当院は急性期治療病棟、ストレスケア・思春期病棟を有し、統合失調症、うつ病圏の急性期疾患、ストレス関連疾患や思春期症例が多いのが特徴です。院長始めそれぞれの医師が特徴を発揮し、充実した臨床心理士、PSW等のコ・メディカルとともにチーム医療を心がけております。「こころと身体のクリニック」を標榜し、身体科病院とも連携しつつ身体化障害の疾患にも対応しております。研修医の先生、内科・外科系から精神科臨床をやってみたい先生には多くの臨床経験を積むことが出来ると思います。もちろん、精神保健指定医取得が充分に可能です。他に、創薬に貢献するための臨床治験、司法精神医学として鑑定作業を経験することが出来ます。常勤医師7名に加え大学病院などからの非常勤医師、内科・皮膚科の非常勤医師も診療に当たっています。「ひとに優しい精神科病院」を目標に、われわれと共にチーム医療を重視した精神科医療を実践してみませんか。
薬剤師2名と助手1名で、医師や他スタッフと協力しながら、患者さんが 安心して適切に服薬できるように、調剤や服薬指導を行っています。具体的には、お薬の飲み方や飲み合わせのチェック、お薬の情報収集・提供、入院患者さん への処方内容説明、持参薬の確認などです。病棟のプログラムやリワーク・デイケアのメンバーさんへお話しさせて頂いたり、治験に関わらせて頂いたりするこ ともあります。こうした薬局の様々な業務を通して、少しでも服薬の一助になれればと思っておりますので、なにかございましたら、ご遠慮なくご相談ください。
検査室は、臨床検査技師3人と、診療放射線技師1人で検査業務を行っています。臨床検査は検体検査と生理検査があり、検体検査は血液や尿などの成分を調べます。生理検査は体の機能検査で、心臓の働きを調べる「心電図」、脳の働きを調べる「脳波」、腹部など体内の臓器を画像で観察する「超音波(エコー)」、24時間の心臓の働きを調べる「ホルター心電図」、夜間の睡眠状態を調べる「終夜睡眠ポリグラフィ(PSG)」などを行っています。診療放射線技師は、頭部や胸部・腹部のレントゲンやCTの撮影をしています。
心理室では主に心理療法、心理検査を行っています。心理療法では、認知行動療法やカウンセリングといった種々の技法を用いて、患者さん自身が身の回りのストレスを和らげたり、症状をコントロールしたり、元気を取り戻せるようになるためのお手伝いをさせていただきます。心理検査では、実施が簡単なものや時間のかかるものなど様々な心理検査を通して、病気や障害、患者さんの個性、症状の程度などの判断を補う情報収集を行います。心理療法や心理検査は医師の判断によって行われます。ご希望の方は医師とご相談いただくようお願いします。
病気をめぐって起きてくる様々な心配ごとや問題・・・どのように解決していますか?当院では医療相談室を設置し、5人の精神保健福祉士(精神科ソーシャルワーカー)が相談をお受けしています。例えば、経済的な問題、入院についての不安や心配事、健康保険・年金・生活保護・雇用保険などの社会保障や医療保障に関すること、就労や社会復帰に向けての問題について、さまざまな解決策や選択肢を提案させていただきます。お気軽にご相談ください。
当院では、外来受診の方に平成15年より訪問看護を実施しております。訪問内容は、自分らしい生活を維持していただくための支持と生活上の困りごとや心と身体の不調、ステップアップの相談支援です。支援の内容は、当院の精神保健福祉士などのアドバイスをもらいながら社会資源も効率よく活用し、提案させていただいています。今後も「どのようにしたら自分でできるようになるか」を一緒に考え皆さんの気持ちに寄り添い、心と心のふれ合う訪問看護をめざしていきたいと思います。
4ヶ所のグループホームと3ヶ所の共同住居の運営、そこに入居している方々の生活支援、更には、入居に向けての退院支援などに取り組んでいます。常勤者は精神保健福祉士が1名と小さな部署ですが、グループホームの世話人・訪問看護・デイケアなどと連携して支援を行っています。地域生活では、様々な苦労を体験することになります。利用者の方々が、私どもの応援を活用しながらその苦労と向き合い自信を回復していけるよう、また、安心して生活ができるような関わりを目指しています。
栄養課では、安全で美味しい食事の提供と栄養サポートを行っています。病院給食の枠にとらわれず、家庭に近いお食事や外食での人気メニューの提供を心がけています。さらに行事食やセレクトメニュー、2ヶ月に1回のデザートフェスタなどすべての患者さんに満足して頂けるよう取り組んでいます。 また食生活改善のアドバイスや食事が摂取できない方には栄養面談を行い個別に対応をしています。食事に関する疑問や悩みがある時にはいつでも声を掛けてください。
当院は、退院後のフォローや外来治療の一環として、「デイケア」を併設しています。デイケアでは、対人関係スキルの向上や個々が目指す目標をサポートしています。また、生活リズムの改善や病状の安定、居場所としての機能など生活の質の向上を目指した支援も行っています。当院のデイケアには、4つのグループがあり、それぞれに機能分化したプログラム提供を行っています。スタッフは、看護師・臨床心理技術者・精神保健福祉士・作業療法士・スポーツインストラクターなど多職種が在籍していて、多様なニーズにお応えできるよう努力しています。関心のある方は、見学もできますので主治医にご相談ください。
医事課長はじめ女性11名、男性1名が所属しています。外来・入院の受付から会計、各種手続き(自立支援制度等)、また、レセプト請求業務など医療事務に関する業務を幅広く担当しております。五稜会病院の窓口(顔?)として皆様に気持ち良くお越し頂けるよう親切丁寧な対応を心がけています。また、来春の外来移転後に向けて新たに『外来コンシェルジュ』を配置し、患者さんのご負担を少しでも減らせるようなサービスの提供を目指しています。まだまだ未熟な体制ですが、今後もよろしくお願いします。