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発達障害

発達障害とは

発達障害とは、心身の発達に遅れがあるという意味ではなく、社会性や行動面、学習能力など、ある特定の領域に困難さがみられる障害の総称です。

 知的機能の発達水準が全般的に低い知的障害(精神発達遅滞)とは異なり、優れた面と苦手な面をもつ、発達がアンバランスな状態像のことをいいます。

 これらの特有の性質(特性)は、12歳までに出現する場合を発達障害と診断することになります。

発達障害の種類

自閉症スペクトラム:

自閉症(知的障害と言語発達の遅れがある)、高機能自閉症(知的障害がない)、アスペルガー症候群(知的障害と言語発達の遅れがない)、そのほかの自閉性障害。

 

注意欠如・多動性障害(ADHD):

気が散りやすい、同じ失敗を繰り返す、落ち着きがないなど、行動面の障害が特徴。基本的には知的障害をともなわない。

 

学習障害(LD):

読む、書く、計算する、推論する、聞く、話すなどの基本的学習能力のうちどれかに習得の困難がある状態。基本的には知的障害をともなわない。

発達障害の特性

<社会性の障害(対人関係でつまずきやすい)>

 相手の気持ちや状況を読みとることが苦手なため、対人関係を築くことが難しいという特徴があります。集団生活を通して他人との付き合い方や暗黙のルールを学び社会性を身に付けていくことを苦手としています。

 

<コミュニケーションの障害(話がかみあわない)>

言語発達に遅れがない自閉症スぺクラムの場合、相手と言葉のやり取りをして意思の疎通を図るという、コミュニケーション手段としての言葉の使い方が理解できずに、一方的に話してしまうなど、会話が成立しづらい場合があります。

 また、言葉を字義どおりに受け止める傾向があり、冗談や皮肉、お世辞や社交辞令、慣用的な表現など、遠回りな言い方を理解するのが難しいという特徴があります。

 

<想像力の障害(決まったパターンにこだわる)>

 いつもと違う状況に置かれたときに、このあと何をすればいいのか、どんな手順で進めればいいのか想像することが困難であるため、混乱したり、パニックになることがあります。そのため、いったん決めたことを飽きることなく繰り返したり、1日のスケジュールを決めてその通りに過ごすことに強くこだわるといった特徴があります。

 興味のあることには驚くほどの集中力や粘り強さを発揮しますが、一方で、興味のないことには目が向きにくく、一般的に多くの人が知っている知識が身についていないという面があります。

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